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売出価格から成約価格を一律に割り引かない
広告に掲載されている価格は、その条件で売り出されていることを示します。その価格で契約が成立したことを示すものではありません。一方、成約事例は過去の取引であり、今売り出す住戸が同じ価格で売れる保証でもありません。
売出価格と成約価格の差を値引き率として調べるには、同じ物件の売出価格と成約価格を対応づけ、当初の売出価格か最終の売出価格かも区別する必要があります。地域や時期、築年数の異なる物件群の平均を比べただけでは、価格交渉による差とは判断できません。
この記事では、検証できる同一物件の集計根拠がないため、「平均で何%下がる」という割合は示していません。
比較するときに確認する条件
- 場所:同じ駅でも徒歩距離や周辺環境が異なります。
- 建物・住戸:築年、面積、階数、方位、管理状態、改修状況を確認します。
- 時期と件数:古い事例や少数の事例だけで現在の相場を決めないようにします。
- 掲載状態:売出情報が消えても、成約したか、いくらで契約したかは掲載終了だけでは分かりません。
㎡単価は面積の違いを整理する目安です。例えば65万円/㎡ × 70㎡ = 4,550万円という計算になりますが、これは単純な換算例であり、特定の住戸の査定額ではありません。
当サイトのデータの見分け方
当サイトは国土交通省の取引価格情報のほか、ページによってマンションの売買履歴、売出情報、統計から計算した推定価格などを掲載しています。サイト全体を「成約価格だけのデータ」と捉えず、各表の見出し、対象期間、出典、補完データの注記を確認してください。
特に周辺の匿名取引を補完に使う場合、その取引を当該マンションの成約と特定することはできません。推定価格も、現在販売中の住戸の価格や将来の成約価格を保証するものではありません。
データの出典と加工方法を確認する / 公示地価と実勢価格の違いを読む
公開情報と仲介会社の説明を照らし合わせる
国土交通省「不動産情報ライブラリ」や、一般向けのレインズ・マーケット・インフォメーションでも取引情報を調べられます。匿名化された公開情報だけでは、個別住戸のすべての条件までは分かりません。
仲介会社から査定額の説明を受ける際は、比較に使った事例、時期、物件との違い、売出価格か成約価格かを確認しましょう。複数の事例を比較し、売却時期や条件と合わせて判断することが大切です。